blog

研修参加:Blockchain, Cryptoassets and ICO

2018.08.02

life in SG

先日、ISCA主催のブロックチェーン・暗号通貨(←日本語だと仮想通貨というようですね)・ICOのセミナーに参加しました。

ISCA Blockchain

講師は、BANSEAというエンジェル投資家の団体の理事で、参加者は会計士の他、日本の仮想通貨交換業業者を4日前に買った(!)という起業家の方や現在ICO中の企業のCOO、いわゆるフィンテックの方がいらっしゃいました。

デモを通じてブロックチェーンの仕組みを学び、ブロックチェーンの監査手法、各国の暗号通貨に関する規制、ICOのメリットデメリット、ICOが詐欺か否か見抜く方法、BANSEAのICO Due Diligence framework を使って実際のICOプロジェクトの評価を実際にやってみました。

ICOプロジェクトの評価で私たちのチームはOmiseGoの評価をしました。OmiseGoの創業者は日本人なので日本のスタートアップの方たちであれば知っている方も多いと思いますが、シンガポールではあまり知られていないようでした。
Omise Goは、最近VCのグローバルブレインとシンガポールにコーワーキングスペースをオープンしたので、シンガポールでの認知度もこれからあがっていくと思います。
https://medium.com/@omise_go/were-launching-our-second-neutrino-blockchain-co-working-space-in-singapore-e4deee45da7f

OmiseGoのICOに対する評価は「いいタイミングでICOしたね」程度でした。。。
彼らのICOが2017年6月23日でシンガポール金融庁(MAS)がICOが一定の要件を満たす場合は証券法の対象となるとアナウンスした2017年8月1日直前だったからです。
(その後、MASは2017年11月14日にA Guide to Digital Token Offeringsというガイドラインを公表しました。)

日本からシンガポールでICOしたい等の問い合わせをいただくことも多いのですが、シンガポールの人たちによれば、株式市場同様に流動性が低いということでした。
日本の方は、シンガポールの方が日本より規制が緩いだろうと思っている方も多いと思いますが、東南アジアという場所柄マネーロンダリングやKYCのチェックは厳しいです。

日本人とは異なる目線で意見交換できたこと、ブロックチェーンの仕組みやICOの評価の仕方について学べたことがとても有意義でした。